無線通信と有線通信
通信とは、空間的に離れた主体(人間やコンピュータなど)の間で、情報をやりとりすることです。
英語でいうととりあえずcommunicationでしょうが、この言葉の場合、たとえばコミュニケーション・スキルというように、人間関係全体を指す場合もあるので、必ずしもイコールではありません。
この資料で取り上げる無線通信は、その通信の一部といえます。
無線通信と対をなす言葉といえば、有線通信です。
ただし通信全体が、この2つの概念だけで分けられるものではありません。
細かい正確さを別とすれば、通信を電気通信と非電気通信に分けた時に、その電気通信が無線通信と有線通信とに分かれる、といえます。
非電気通信というのは、手旗信号、烽火、郵便などです。
やや離れたところで大声で話して意思を伝達することを含めてもいいかもしれません。
そうではなく、電磁波を含めた電気を使って行う通信が電気通信です。
もっとも電気信号を光に変えてやりとりする光通信という技術もありますが、光も電磁波の一種ですから、それも含めて電気通信とした方がわかりやすい場合も多いようです。
また通信というと1対1であり、1対多の場合は放送、と区別する場合もありますが、ここでは特に区別せず、テレビ放送のように一方的に情報をばらまくものも通信と考えます。
電気通信には、無線か有線かという分け方とはまったく独立に、アナログかデジタルかという分類もよく行われます。
つまり無線通信にはアナログとデジタルがあるわけです。
アナログ無線通信の代表例には、従来の地上波テレビや初期の携帯電話があります。
デジタル無線通信の代表例には、最近の携帯電話のほか、デジタル放送やRFIDなどがあります。
参考までにアナログ有線通信の代表例には従来の固定電話やCATVなどがありますし、デジタル有線通信の代表例には電話回線や光ファイバーを用いたインターネット接続があげられます。
すなわちこの資料で取り上げる無線通信とは、具体的なケーブルに頼らず、電磁波などを使って行う電気通信(一部の光通信も)でアナログもデジタルも含めたもの、と考えることができます。