こんにち話題のデジタル無線通信

こんにちのデジタル無線通信の中でも、ユーザ数の多さといい、産業としての規模といい、とにかく巨大なのは携帯電話です。

名称には「電話」がついていますし、確かに「もしもし...」という音声通話はできるのですが、今ではそういった音声通話は、数ある機能の中のほんの一部に過ぎない。

これは誰しもご存知でしょう。

もちろん携帯電話によりパソコンを使わずにインターネットに接続することもできます。

つまり携帯電話機自体が、独立したきわめて小型のインターネット接続端末でもあるわけです。

インターネットとの接続のための無線通信といえば、無線LANも無視できません。

これはパソコンなどを使うことが前提となりますが、そのパソコンとアクセスポイントの間では、無線でデータがやりとりされるわけです。

インターネット接続ですから、そこでやりとりされるデータの中味や目的は多様です。

無線LANと同じく多様な情報をやりとりする無線通信として、家庭内などの機器ネットワークもあります。

特に有名なのはBluetooth(ブルートゥース)やHomeRFなどです。

従来、パソコンやビデオ機器の周りにゴチャゴチャした配線がありましたが、それをすっきりさせてくれそうです。

近距離で比較的少量のデータをやりとりするため、RFIDというものも急速に普及しています。

Felicaを使ったSuicaやEdyやおサイフケータイなどは個人用として非常に身近ですし、一方で生産現場や流通現場では、バーコードに代え、在庫管理やトレーサビリティのために注目を集めています。

RFIDでやりとりされる情報も、やや定型的なものが多いのですが、それ以上に目的を限定したデジタル無線通信も数多くあります。

たとえば電波時計は、基本的に片方向の通信ですが、正確な時刻を届けてくれます。

GPSは複数の衛星との間で距離情報をやりとりすることで、位置をかなり正確に知ることができます。

またETCやVICSのような、道路交通に特化したデジタル無線通信サービスもあります。

片方向という意味では、デジタル衛星放送や地上波デジタル放送(地デジ)も重要です。

前者は32章で述べる静止衛星という、きわめて上空の人工衛星から電波がやってきます。

後者は地上の送信局からの電波です。

こういったやりとりするデータの汎用性と、無線通信距離とで二次元空間を作ってマッピングすると、図のようになります。

本資料ではこの後、携帯電話についてある程度詳しく説明し、無線LANや家庭内ネットワークも少し説明します。

地上波デジタル放送では、ワンセグに絡めて簡単に紹介します。

RFIDに関しては、本資料シリーズ中の「テーマ08:非接触ID」で、GPSに関しては「テーマ03:GPS」で詳しく紹介しています(別売)。

電波時計やETCやVICSやデジタル衛星放送については省略します。

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