携帯電話ネットワークのラフな仕組み

図に示したのは携帯電話ネットワークのラフな仕組みです。

携帯電話は無線通信とはいってもトランシーバーではありませんので、たとえ同じキャリアと契約している人同士がごく近い距離で通話したとしても、直接電波をやりとりするわけではありません。

携帯電話には基地局というものがあり、各基地局が面倒をみるべきゾーンを持っています。

そのゾーン内で携帯電話端末から発せられた通話は、まず電波によって、端末から基地局に送られます。

基地局のさらに元締め的存在として、移動通信制御局というのがあります。

移動通信制御局というのは全国に1つというわけではなく、複数あります。

さて、発せられた通話の相手が同じキャリアの契約端末の場合、その相手がどこにいるかが、位置DB(データベース)に記録されています。

そのために携帯電話には電源が入っていれば、どの番号の端末がどの位置にいるか、伝えられるようになっています。

それがうまくいかない時には、「電源が切られているか電波の届かない場所にいます」ということになるわけです。

この位置DBに従い、必要なら移動通信制御局をまたいで、通話ができるようつなげる(回線やパケットを用意する)わけです。

一方、通話相手が別の携帯キャリアだったり固定電話だったりした場合は、移動関門交換機を通ってさらに外に出てつなげられます。

逆に別の携帯キャリアや固定電話からかかってきた場合は、移動関門交換機経由で該当する移動通信制御局に送られ、基地局から端末へとつながります。

基地局と端末の間は無線通信で、1.7GHzや2GHzの電波が使われていますが、それより基幹側は有線で結ばれているのです。

より便利に接続するための工夫を19章と20章で、実際の中味のやりとりの仕組みを21章で、新しい多重化方式を22章で、基地局について23章で、それぞれ詳しく述べていきます。

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